ゼラニウム
ピンク色の花がきれいなゼラニウムは葉を触るとふわっと香ります。
ほのかにローズに似た香りがするので幸せな気分になるのも好かれる理由の一つです。
古くから香水や石鹸などの香料として使われています。
和名はテンジクアオイで特に香りが強いものはセンテッドゼラニウムと言われます。
たくさん(数百種類)あると言われるゼラニウムですが、その中のわずかなものが精油に
利用されます。
ローズの香りと同じ成分のゲラニオールを多く含むためゼラニウムのアロマオイルを
ローズの代用品として使われる事も多いです。
学名:Pelargonium graveolens
科名:フウロソウ科 ぺラルゴニウム属(テンジクアオイ属)
原産国:南アフリカ フランス エジプト イタリアなど
抽出部位:葉・花
抽出方法:水蒸気蒸留法
香りの特徴:ローズに似た香りとほのかにハーブ系の香り
香りの系統:フローラル
成分:ゲラニオール シトロネロール リナロールなど
ノート:ミドル
作用:収れん 殺菌 自律神経のバランスを整える 抗炎症
心
気分のイライラ・ストレスや緊張の緩和・心のバランスを整える
精神的なストレスがある時などに芳香浴をすると良い
自律神経やホルモン分泌の調整 更年期などの不調緩和に
体
眠れない夜にキャリアオイルにゼラニウムのアロマオイルを混ぜてトリートメントをすると
緊張が和らぎます。
体全体の元気力アップのサポートにも。
その他、消毒作用や殺菌抗ウィルス作用。
スキンケア商品にもよく使われます。
※トリートメントオイルはホホバオイル30mlにゼラニウムを2~3滴、混ぜて作ります。
肌
クールダウン・リラックス・皮脂の過剰な分泌やダメージを受けた肌に。
ニキビ・日焼け・ほてり・やけど後のケアに
クリームで保湿をするとしっとりして肌が潤います。
【クリーム作り】
材料
マカダミアナッツオイル15ml ミツロウ3g ゼラニウムのアロマオイル3滴
①湯せんでマカダミアナッツオイルとミツロウを溶かします。
②遮光性のある容器に移し、少し白くなりかけたら精油を加え混ぜます。
固まったら完成。
※注意点
皮膚が敏感な時や妊娠中は使用を避けましょう。
【活用例】
・ローション
材料
キャリアオイル2ml 精製水48ml ゼラニウムの精油2滴
キャリアオイルはホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど好みのものを使用します。
①ビーカーにキャリアオイルと精油を入れ混ぜ合わせます。
②精製水を加えて混ぜたら遮光瓶に入れます。
日付を書いたラベルを貼ると管理がしやすいです。
・虫が嫌うスプレー
屋外に出かける時などに、お出かけ用のスプレーがあると便利ですね。
虫が嫌がるような成分、シトロネロールが入っている精油を使いスプレーを作るのもいい方法です。
材料
無水エタノール5ml 精製水 45ml
ゼラニウム3滴 レモングラス3滴 シトロネラ1滴
①無水エタノールをビーカーに入れ精油を混ぜます。
②①に精製水を加えよく混ぜ合わせます。
③遮光瓶に注ぎます。
日付を書いたラベルを貼ると管理がしやすいです。
AEAJのHPで「アロマテラピーの楽しみ方」で手作り化粧品の作り方を紹介していました。
AEAJ HP:https://www.aromakankyo.or.jp/
【相性の良いエッセンシャルオイル】
フローラル系のゼラニウムは、同じ系統のパルマローザなどと相性が
とても良く、柑橘系のオレンジ、マンダリン、ベルガモットも相性の良いブレンドとなります。
他に、ハーブ系のマジョラムやローズマリー、エキゾチック系のサンダルウッドなど。
ローズゼラニウムの精油もありますがゼラニウムと比べるとハーブっぽさよりもローズっぽさが
強調される香りでこちらも人気があります。
ゼラニウムもローズゼラニウムもどちらかというと女性に人気が高いオイルです。
観賞用として販売されているものも、チョコレートゼラニウムやシナモンゼラニウム
オレンジゼラニウム、アーモンドゼラニウム、レモンゼラニウム、ライムゼラニウム
ペパーミントゼラニウム、ジンジャーゼラニウムほか、色々な種類があります
(お店により若干名前が違うことがあります)
植物の(食用)のローズゼラニウムは、かわいらしい葉の形からクッキーに利用したり
花をサラダやジャムなどに使うこともあります。
植物を栽培する際には、日当たりが良く水はけのよい環境で育てましょう。
耐寒性は低いので、冬は屋内で育てたほうが良いです。
水は控えめに。
ローズゼラニウム
まとめ
ローズよりも安価なためローズの代用品としても使いやすいゼラニウム。
数百種類あると言われるゼラニウムですが、中には香りが苦手という人も。
そんな人はラベンダーやベルガモットなどとブレンドしてみると
香りが和らいで使えるようになるかもしれません。
また、ローズゼラニウムのアロマオイルを試してみるのもよいかもしれません。
私は洗濯のすすぎの時にアロマオイルをよく使います。
自然な香りでそれほど香りが残らないので(種類にもよりますが)
重宝しています。
洗濯に使う際は、色のあるアロマオイルにはお気をつけて。
参考文献
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫
発売日1998/6/16
単行本:192ページ
出版社:株式会社 池田書店
印刷所:凸版印刷株式会社
ハーブと精油の基本辞典 林真一郎
発売日2012/8/25
発行所:株式会社池田書店
印刷所:日経印刷株式会社
たのしいハーブ作り
発売日:1997/5/10
発行所:株式会社 主婦の友社
編集人:田淵増雄
出版所:共同印刷株式会社
著者:ハーブとアロマの教室 feelemo(フィールエモ)
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