すっきりとした、香りがするティートリーですが
「その昔、先住民がティートリーの葉を利用してお茶を飲んでいたことから
この名前(Tea-tree)が付けられた」という話は有名ですね。
ティートリーはその効能だけでなく、リフレッシュタイムのためにも使われてきました。
現在でも、芳香浴やスプレー、足浴やトリートメント等にも使われ多くの人に親しまれています。
ユーカリと似た性質を持ちますが、こちらはやや穏やかな効能で
お子様や高齢者などがいる環境下では、ティートリーを選ばれる方もいます。
オーストラリア等に育つ高木で4~8メートルにもなると言われます。
フトモモ科の葉から水蒸気蒸留法で抽出される精油は清潔感のある香りで
ヘアケアやお顔のお手入れなどオリジナルのコスメやスプレーを作って、使う人が増えています。
ティートリーのアロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)についてご紹介します。
※以下、アロマオイルと記載
※ティーツリー、ティートゥリーと呼ばれることがあります。
以下、ティートリーと記載
【アロマオイル】
学名:Melaleuca alternifolia
科名:フトモモ科
原産国:オーストラリア
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
香りの特徴:薬に似たスーッとする香り
香りの系統:樹木系
成分:テルピネン‐4‐オール 1.8‐シネオール γ‐テルピネン α‐テルピネン
ノート:トップ
成分の特徴:炎症を和らげる 抗菌 免疫ケア、抗菌・抗真菌ケア 鎮痛 消炎
【心】
すっきりとした中にも甘さを含んだ香りのティートリーは、ざわついた心に落ち着きを
与えるようなアロマオイルです。
精神的につらい時や元気になりたい時、リラックスタイムに
芳香浴をするのもおすすめです。
ウィルスが気になる時期にスプレーやトリートメントをするのも良い方法です。
【体】
・全身浴
私が時々するのは、ハーブバスという方法です。
ハーブティーを作り湯船に入れて入浴します。
そのほか、マカダミアナッツオイル10ml ティートリー2滴を混ぜて湯船にいれたり
することもあります。
ハーブティーやマカダミアナッツオイルが無い場合はティートリーのエッセンシャルオイルを
1~5滴を湯船に入れる方法もあります。
体の中のいらないものを汗と一緒にさっぱり流したいと思う時はこの方法を
使っています。
※アロマオイルや植物油が肌に合うかどうかパッチテストを行ってから
ご使用ください。
・足浴
疲れがたまった時や、汗をかく季節、周りの空気を浄化したい時と思う時などにも
足浴をするのも良い方法です。
洗面器に熱めのお湯を入れティートリーのアロマオイルを1滴落とし
5~15分程度足をつける方法です。
私は、虫に刺された時には上記の方法で足浴や手浴をするようにしています。
そうすると何となくすっきりする気がします。
ツンとした香りは1.8シネオールという成分で
テルピネン‐4‐オールやアルコール類が多くこれらは菌に有効な成分と言われています。
ウィルスが心配なこのご時世、アロマオイルを上手に活用したいですね。
【肌】
アボリジニの人たちが様々な方法で活用していた、という話が有名ですが
精油という名前がまだなかった時代でも
昔の人は、試行錯誤でいろいろな方法を編み出していたのだろうなと思います。
今は精油という形で気軽に使えるので便利ですね。
【喉と口中ケア】お茶のうがい
昔、咳やのどが痛む時にハーブティーでよくうがいをしていました。
ペパーミントやセージやタイム、カモミールなどいろいろなハーブティーで試したことがありますが
おすすめはタイムやセージです。
体質等で、うがい薬が使えない方にはこの方法もおすすめです。
※アレルギーなどがある場合はご使用できないハーブがあります。
体調が心配な時などは、専門家等に相談の上ご使用ください。
・ティートリーの苗木がある場合は、乾燥させた枝を数本、または葉をこそげ取り
お湯で煮だしてハーブティーを作れば、うがい薬の出来上がりです。
茶こしでこして瓶などに保存すると使いやすいです。
1~2回分くらい(100~200㏄)を作り、その日のうちに使い切るとよいでしょう。
※ハーブティーはレモンティーツリーというものがありますが、ティーツリーとは
違う種類でレモンの香りがするハーブティーです。
【注意点】
※皮膚や粘膜への刺激が少ないといわれますが刺激に注意してください。
【ティートリーの木】
多くの人は、ティートリーの木が身近にはないかもしれません。
そんな時は園芸店、通販やハーブアロマショップで苗木やハーブティーを探してみてください。
メラレウカ、メディカルティーツリーという名前で販売しています。
メディカルティーツリーは香りがする植物で病害虫に強く
暑さには強いほうで病害虫にも強く比較的、育てやすい植物と言えます。
精油の取れる品種もあります。
オーストラリア、ニュージーランド原産でフトモモ科のギョリュウバイ属常緑低木であり
梅に似た白や赤の花を咲かせます。
学名はLeptospermum scoparium
別名:レプトスペルマム(属)
ティーツリー・マヌカという名前の植物はハーブティーで飲むこともできます。
日本では、ギョリュウバイとして知られています。
マヌカという名の通り花から蜜が取れ、それがマヌカハニーと言われています。
この植物からも精油が取れます。
低木とありますが30㎝程度の大きさのものから3~4メートルになるものもあります。
活用例
先ほどご紹介したキャリアオイルを使ったトリートメントは
肌の健康を保ったり保湿したりと良いことがたくさんあります。
初心者はホホバオイルがおすすめです。
いろいろ使ってみた中で、スイートアーモンドオイルやマカダミアナッツオイル
も肌に優しかったのでこちらもよいと思います。
※高熱や骨折、やけどや皮膚疾患がある時、または食後すぐなどのトリートメントは避けましょう。
パッチテストを行ってからご使用するのをおすすめします。
なんとなく胸に違和感があったときに良かったのがティートリーを使った
トリートメントオイルを胸に塗る方法でした。
ウィルスが流行る季節などに、抵抗力が心配だなという時には特に
ティートリーのトリートメントで予防するとすっきりとした気分で過ごせます。
お風呂上りに胸のあたりに塗ることが多いです。
【トリートメントオイルの作り方】
スイートアーモンドオイル10mlにティートリーのアロマオイル2滴
おなかの調子を整えたい時には、ペパーミントのアロマオイルを使うこともあります。
・ゴミ箱の匂い・掃除機
暑い時期は特にゴミ箱のにおいが気になる時がありますよね。
レモングラスやシトロネラもよかったのですが、ティートリーも
使ってみてよかったので機会があればお試しください。
【利用方法】原液をゴミ箱の中や排水溝に精油を1~2滴落とす。
最近はゴミ袋の入った掃除機は少ないかもしれませんが、コットンなどにアロマオイルを数滴落として
掃除機のゴミ袋の中に入れると嫌なにおいがせず、気持ちよく掃除ができます。
その他
私はよく、アロマスプレーを作るのですが
・虫の多い場所に行くときにはスプレー
・動物を飼っている人でにおいが気になる場合はスプレー
・カーテンにスプレー
をおすすめしています。
【スプレーの作り方】
無水エタノール5ml 精製水45ml
アロマオイル:ティートリー5滴 レモン5滴
①無水エタノールにアロマオイルを入れよく混ぜる
②精製水を入れてよく混ぜる。
③ラベルに日付とオイルの種類、期限を記入して容器に貼る。
※ブレンドの量はお好みで加減してください。
【ティートリーと相性の良いアロマオイル】
ウッディー(樹木)系なので同じ系統のサイプレスやシダーウッド、ユーカリ、パイン
そのほかハーブ系のペパーミントやマジョラム、スパイス系と相性が良いです。
まとめ
レモンティートリーというアロマオイルがありますが、ティートリーとは全く別物です。
ティートリーと細長い葉の形状は似ていますが、ティートリーがスーッとする香りに対して
レモンティートリーはレモンに似た香りがし、シトラールやシトロネラールを多く含みます。
手作りのアロマを使ったコスメ等は、保存料が入っていないため
早めに使い切ることをおすすめします。
スプレーやクリーム、トリートメントオイル、スプレーは約2週間以内、シャンプーは
数日で使い切るようにしましょう。
木を見ているだけでは、どんな効能があるかわかりませんが
昔の人たちが強い抗菌力、感染症の初期症状の予防、皮膚への刺激が少ない等
多くの効能があるということを、見抜いたことで今日の私たちに役立つ情報が得られるように
なったということは感慨深いなぁと思ったりもします。
戦争中など、まだ治療薬などが足りない時にも活用されたという話は有名ですが
ティートリーは様々な利用法で使われている人気のアロマオイルです。
犬を飼われている知り合いのアロマ好きな知人は、犬のノミ対策に使っていると言い
「布で作った手作りの首輪の中にハーブを詰めているの」と言っていました。
※動物に精油を使う時は、細心の注意を払ってお使いください。
においに敏感な動物には、ハーブを使うことから徐々に慣らしてあげることが大切です。
自然の香りに癒される、楽しい毎日をお過ごしください。
ハーブとアロマの教室 feelemo(フィールエモ)
磯野久仁子
※アロマを使った療法は医療行為ではないため正しくお使い頂き健康状態が心配な方は
ご使用前に専門家や医師にご相談ください。
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