初夏に、たくさんの白い花を咲かせて、見た目にもかわいいカモミールは、リンゴのような香りが特徴のハーブです。
属名のMatricaria(マトリカリア)とは、子宮を意味し、古くは女性がかかりやすい病気の
治療に使われていました。
生命力の強いハーブで知られています。
ジャーマンカモミールは1年草ですが、アンテミス属のローマンカモミールは多年草です。
カモミールを植えると、そのそばにある植物が元気に育つと言われています。
ジャーマンカモミールの葉に香りはなく、花は中空になっています。
甘みのある、さわやかなハーブティーは世界中で親しまれています。
ジャーマンカモミール(Garman chamomile)仏名カモミーユ
学名:Matricaria chamomilla(Matricaria recutita)
和名:カミツレ
科名:キク科
原産:ドイツ・イギリス・エジプト・ドイツなど
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
香りの特徴:リンゴのような甘くてフレッシュな香り
成分:精油(α-ビサボロール・カマズレン・セスキテルペンラクトン類・ファルネセン)
フラボノイド・クマリン
カマズレンの精油は濃い青色をしています。
カマズレンは、精油を蒸留する時に得られる成分で、生花からは得られず乾燥して蒸留することで
抽出できます。
ノート:ミドル
作用:消炎・鎮静・鎮痙・かゆみの緩和
心:怒りを鎮め、心身のリラックスに
体:病後や疲労した時などにハーブティーを飲むと、とても温まりリラックスできます。。
お腹の不調にも。
肌:ハーブティーは穏やかに作用するため、子どもからお年寄りまで幅広く利用されています。
活用例:化粧水やクリームに使用したり、ハーブティーにミルクを入れて飲んでも〇
入浴剤やドライフラワーにしてクラフトに使用できます。
ハーブティーをローションとして、または、バスタブのお湯に混ぜて入浴剤としても使用できます。
注意点:妊娠中は、ハーブティーを控える。
種から育てる場合は、春と秋にまきます。
日当たりの良い所で育てて、葉が密集したり広がった場合は
適度に刈り込みます。
支柱等をたてて支えを作るのも良いですね。
開花をすると、だんだん花の中心部(黄色い部分)が
盛り上がり、見た目にもきれいでかわいい花が咲きます。
苗から育てても楽しめますが、自分で育ててそれをハーブティーで飲むと
一層おいしく感じるのではないでしょうか?
磯野久仁子