ラベンダー
ラテン語では、ラワーレ(洗う)という意味があるラベンダー。
アロマオイルの初心者にも使いやすい精油です。
フローラル(フラワー系)のラベンダーは、高ぶった気持ちを落ち着かせてくれるような
柔らかい香りが特徴です。
人によって好みや感じ方が違うので、ラベンダーを好まない人もいるかもしれません。
でも、多くの人が花の香りに癒されているというのも、この香りのなせる業といったところでしょうか?
幅広い作用で、様々な利用ができる事でも有名で、1本持っているととても重宝する
精油でもあります。
作用が穏やかで、セルフケアなどに活用できるため季節の変わり目や、体調が崩れやすい時などには
とても心強い精油です。
昔は、花を入浴時にバスタブに入れたり、軽いやけどにつけて治療薬として使ったという話は有名です。
ラベンダー(Lavender)
コモンラベンダー・真正ラベンダー・イングリッシュラベンダー・トゥルーラベンダーと言われることもあります。
標高600メートルあたりに分布しており
北海道の花畑でよく見る種類で香りが強く、精油の原料として利用されます。
学名:Lavandula angustifolia(Lavandula officinalis)
科名:シソ科 常緑低木
原産国:地中海沿岸(オーストラリア・フランスなど)
抽出部位:花部・葉部
抽出方法:水蒸気蒸留法
香りの特徴:ウッディー、フローラル系のややすっきりとした甘い香りです。
成分:酢酸ラバンジュリル 酢酸リナリル リナロール ラバンジュロール
ノート:ミドル
作用:鎮痛・抗菌・殺菌・細胞再生・新しい細胞の成長を促進
心
気分のイライラ・ストレスや緊張の緩和・心のバランスを整える
体
精神的なリラックス、眠れない夜に用いると良い。
消毒や殺菌抗ウィルス作用。スキンケアにも良く使われる。
体全体の免疫力アップのサポート。
肌
クールダウン・リラックス・皮脂の過剰な分泌やダメージを受けた肌に。
ニキビ・日焼け・ほてり・やけどのケアに
注意点
低血圧の人はラベンダーオイルを使ったあとに眠くなる人もいます。
車の運転などの前後には、十分気をつけて下さい。
通経剤のため心妊娠初期の数か月は禁忌。
活用例
・ローション
ラベンダー精油を2~3滴、100mlの精製水に混ぜてスプレーを作り
コットンにつけてたっぷり潤いを与えるのも良い。
その他
ラベンダーの温湿布は後頭部や目、首、鼻などにすると良い。
温湿布は、洗面器などにお湯を入れ精油を垂らしてタオルを浸し
肌にのせる方法です。
【相性の良いエッセンシャルオイル】
フローラル系のラベンダーは、同じ系統のゼラニウム、ジャスミン、カモミールラバンジンなどと相性が
とても良く、柑橘系のオレンジ、ベルガモット、レモン、シトロネラなども相性の良いブレンドとなります。
他に、ハーブ系のマジョラムやローズマリー、エキゾチック系のイランイランやサンダルウッド
樹脂系のベンゾイン、フランキンセンスなども個性的、または女性らしい香りが作れます。
ラベンダーの種類
・スパイクラベンダー Lavandula latifolia(Lavandula spica)
ラバンデュラ系のスパイクラベンダーの成分は、リラックスを目的にするよりも
抗菌力を重視して利用されます。
ラベンダーよりはっきりとした香り。
スパイクラベンダーは、低地に育ちます。
成分:リナロール・シネオール・カンファー
作用:抗ウィルス・鎮痛
・ラバンジン (Lavandula hybrida)
ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。
アロマテラピーでは、筋肉疲労時にトリートメント等にも使われます。
成分:酢酸リナリル・リナロール
作用:ラベンダーよりやや甘みを含んだ香り。
作用:消毒・鎮痛・癒傷
・フレンチ・ラベンダー(Lavandula stoechas)
花穂が丸みを帯びた形で、ウサギの耳に似た葉が特徴です。
ストエカス系のフレンチラベンダーは、リラックス作用とは違い、抗菌性に優れていると言われます。
カンファ―が含まれているので。芳香浴では刺激が強いため他の利用法で使用した方が良いでしょう。
(種類によっては、芳香浴を楽しめるものがあります)
忙しい毎日に安らぎの時間を与えてくれそうな
やさしい香りです。
種類によって、香りに違いのあるので色々試してみるのも良いのではないでしょうか?
自分で育てる場合は、その地域の環境を考えて種類を選ぶようにしましょう。
日本の気象状況に合うように改良された種類もあるので
コロナが落ち着いてきたら、お店に探しに行くのも良いですね。
アロマの香りで、のんびりした時間をお過ごしいただければ幸いです。
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